jasminicのイタリアコロナ日記

ミラノ在住31年目に突入。突然の失業、隔離生活

街をうろつく違反者の何十人もがコロナ陽性者と言う現実

そろそろピークが終わるだの、いや、まだまだ油断は禁物だのニュースでは色々言っていますが・・・。

さて、3月26日より、例の、300から3000ユーロの罰金が新たに設定ましたと書きました。初日は18万3千578人チェックされ、うち罰金対象者は1515人。二日目金曜日は21万365人チェックされ2783人の罰金対象者、と美味用に増加。そして三日目の土曜日は20万3千11人チェックのうち、罰金対象者は4942人と増加。うち50人はコロナ陽性患者だったと言うこと!!!木曜日の違反者のうち129人も陽性者だったと!!ちょっと信じられないことが明るみにでましたね。陽性陰性ともどもに自宅隔離で、陽性者は絶対に外に出てはいけないことになってるのに、こんなにたくさんの陽性患者が普通に外出してスーパーとか散歩とかしてるってことですね、これじゃあ感染者がなかなか減らないはずです。天気が良いから日光浴したい気持ちは痛いほどわかりますが・・・。

こんなに世界中で死者が出て、経済危機になっていて、前代未聞の封鎖措置が取られていると言うのに、陽性でも無症状の人、近親者に死者が出ていない人などは、ことの重大さがわからないのでしょうか???

それにしてもどうやって街をうろつく違反者が陽性だとわかったのかしら???

嘘つくと3000ユーロの罰金だから自己申告??

陽性患者で発熱もあった73歳の女性が、滞在していたパヴィアからミラノマルペンサ空港へ、そしてそこから飛行機に乗ってローマの空港へ、そしてまた飛行機に乗ってシチリアカターニア空港へ。そこからタクシーに乗って故郷モディカに戻ってきて翌日病院で亡くなったと言う衝撃な事件が一週間前にありました。(モディカの市長はこの女性を訴えると言っていましたが・・・)これは確かにあまりにもひどいのでは?タクシードライバー、飛行機の同乗者、空港内の人、数多くの人が知らないうちに感染の危機に陥れてしまったわけです。

皆がこのような自己中行動に走るのであれば、感染拡大をストップさせるのは不可能ですよね。このようなニュースを聞くと悲しくなります・・・。

イタリア語でUntoreと言う言葉がありますが、直訳すると”菌塗り”、つまり菌を蔓延させる人のことです。その昔、ミラノでペストが流行った1630年に、このUntoreの罪でジャンジャコモモーラと言う床屋さんが処刑された事件は有名です。しかし、ジャンジャコモモーラが本当にUntoreだったのかと言うとそうも疑問ですが。

一方でそろそろ学校を再開すると言う話も出てきました。最短4月15日から(特に高校生など)、つまりは復活ホリデイ後ってことですね。そうそう!復活祭なんて忘れていました!今年の復活祭は12日でした。スーパーには一応復活祭のエッグチョコとかコロンバ(はとの形したパネットーネもどきで、復活祭のお菓子)が並んでいますが、イタリア人たちは親戚一同で復活祭パーティーも出来ないし、プチバカンスにも行けないので寂しいでしょう。また、5月4日から再開と意見も分かれているようです。

子供たちも大変だけど、封鎖のタイミングは慎重にいかないと、せっかくの今までの努力が泡になりまた元のカオスに逆戻りしてしまうのだけは避けたいですね。

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元家主さんのお庭のバラ

写真は昨日、元家主さんが送ってくれた彼女の家のガーデンのバラの花です。

マッジョーレ湖と言う美しい湖のほとりにお住まいです。彼女が長年私が借りていたアパートを温情で安価で譲ってくれたのです。

早く戻って来い、平和!!