jasminicのイタリアコロナ日記

ミラノ在住31年目に突入。突然の失業、隔離生活

たとえ罰金をくらおうとも外出したい気持ちに勝てないイタリア人・・・

今日も真っ青のイタリア晴れ。一旦寒波が訪れていたイタリアですが、またすっかり初夏の匂い。こーんな素敵な時期に日本からお客様をお迎えできないなんて、今年は本当に残念・・・。

よく、イタリアを訪れる一番良い時期はいつですか?と聞かれるのですが、やはりどこの国でもそれは春と秋では無いでしょうか?

暑過ぎず寒すぎず、新緑とお花か、紅葉(こっちはどっちかと言うと黄葉ですが)が綺麗で、イタリアの日差しの中で景色が眩しい色に輝いて見える魔法的な季節です。

イースター(12日)、イースターマンデーを含むイースターホリデーは、普段なら皆近場に小旅行に行ったり、親戚同士で集まって、アグリツーリズムのレストランなどで楽しいランチ過ごすような素敵なホリデーなんですが・・・

もちろんコロナ外出禁止令のため、これは違法であり、罰金対象です。

しかし、ここ8日間の罰金対象者はなんと4万3千558人であり、そのうち陽性者354人(!!!)と言う信じられない数字ですから、死者が一万人を越えてもなお、自分は平気、と思っている人が多いって言うことですよね。それより陽性者が平気で外出たり、スーパー行ったりしてるって有り得ないと思うんですが、それは一体どういう考え方からそうなるんですかね??

なので、イースターホリデー期間中は州またぎさえ計画している人たちがいるらしいとのこと。

そして解放記念日の4月25日からメーデーの5月1日にかけてのもう一つの連休(とにかく連休多いんですよ^^)も強行突破をかける人たちが続出するのは疑いなし。

罰金をさっさと払わせて、困っている人たちのために使ってもらえたらいいですね。

そうそう。なんと!!スペインでは、このコロナ緊急事態の中、乱交パーティを計画していた人たちが捕まったとのことで。これにはさすがの私(?)も絶句。そこまでして、つまり命がけで快楽を追求したい欲望には完敗だー。降参。しかし、これはあれですかね、刑務所行きでは?

そう言えばとうとう刑務所の囚人のコロナ犠牲者第一号(76歳)が出ました。刑務所の狭く閉ざされた空間ですから一挙にクラスター感染のリスクがありますね。

立ち位置は二種類。

一つは10万人ほどの囚人を刑務所から出して自宅軟禁とする。

二つ目は、囚人の自宅軟禁は自動的に認められない、つまり再犯や逃亡のリスクを一つ一つ検討しなければならない。特にこの数週間の激しい囚人たちの抗議の後なので、つまり国家の降伏のサインとなりかねない。

しかし、今回のコロナ犠牲者第一号が出たことによって、緊急時の囚人のコンディションに関する議論が再開するようで。

法務省のデータによると、国内の刑務所はキャパが4万9千人未満のところ、5万8千人詰め込んでいたそうなので、既に限界に達していたようです。

まあ、しかし、これはイタリアだけの問題だけではなく、世界中、アメリカなんかでも問題になってるみたいですね。

そうそう、話が変わりますが、もしかしたらガス代電気代も4月16日まで無料になるかも(また未定)と言う嬉しいニュースも入ってきました。

地下鉄の定期も払い戻しがあるようです(これはあると思っていました)。

不測の事態だったので、政府の対応は色々と賛否両論ですが、貧乏な国の割には頑張ってくれていると私は評価しています。

今朝起きたら、日本の友人たちから、イブプロフェンはコロナウィルスを活性化させると言う情報が来ていました。あまりにも色んな情報が飛び交うので、一体何が真実なのかわからないのですが、自己処方はしない方が良いのではと思いました。

前述しましたスペインでコロナに感染した友人は回復しましたが、10日間も熱が下がらず、生まれて初めて死の恐怖を感じたそうです。結局病院でHIVの薬を処方されて(彼女の場合は)回復したそうですが、看護師さん、医師と共に汗だくで働いていたそうです。看護師さんはフェイスシールドしていたそうですが、医師はそんな暇も無いくらい駆け回っていたそうです。病院はパンク状態。最初はベンチで20時間待たされ、その後はソファーベッドが空いたのでそこに移動。(彼女曰く)一人亡くなったらベッドが空き、そこに新たな患者を運ぶようなウェイティング状態だとか。でもとりあえず彼女は回復し、現在家で閉じこもっています。再感染したらと思うと外に出る恐怖があるそうです。毎日心配で心配でしょうがなかったので、私もこれで安心しました。

一刻も早く世界に平和が戻ってきますように・・・