jasminicのイタリアコロナ日記

ミラノ在住31年目に突入。突然の失業、隔離生活

看護師2名がコロナ感染を拡散させた罪の意識から自殺

今日4月6日は可哀想なラファエッロの誕生日であり命日。没後500周年で大々的に美術展が準備され、オープニングまでやってのに、いきなりのコロナで一旦閉館。37歳の自身の誕生日にお亡くなりになった稀有な人である。再オープンの日は一体いつになるのか?

ミラノのアンブロジアーナ絵画館にはこのラファエッロのヴァティカンにあるフレスコ画アテネの学堂のカルトンがある。本当だったら今年はこちらをご案内する回数が増えたはずだったのに・・。フレスコ画よりも彼の直筆感満載なので超お勧め。目の当たりにすると彼の才能に脱帽です。

www.myushop.net

 

今日も天気が良いので、バルコニーに出て恒例の日光浴してみたが、花粉症なので、鼻がずるずる苦しくなり、断念・・・。頭まで痛くなってきました。

そういえばよくお客様に、イタリアも花粉症あるんですか?!と聞かれて笑ってしまう。砂漠以外は世界中ありますよ♪と答える。なぜか花粉症は日本独自のもので、海外に行くと花粉症から逃れられると思って海外旅行に来るオプティミストなお客様たちがいらっしゃるのです。または日本では平気なのにこっちについた途端くしゃみが始まった、と言う方もいらっしゃる。何にアレルギーなのかに寄るってことですよね。

外出時マスク着用なので、ロンバルディア州は州民にマスクを無料配布します!と宣言したのには拍手喝采でしたが。ちなみに州全体で330万枚、ミラノだけで90万枚。本日から薬局などで配布されます、と朝のニュースでやっていたので、早速行ってみると、薬局の人は、「まだ届いてないし、いつ届くのかもわからない」。だよね~~~。この国がそんなにスピーディな対応できるわけないもの。しかしね、嘘はやめなさい。

昨日(4月5日)の報告会ではやっと明るいニュースを聞くことができた。昨日24時間の新たな感染者数は4316人で感染者数の総計は12万8千948人。死者数は525人(3月19日以来の低さ)で総死者数1万5千887人。とにかく病院の中に余裕が出来てきたのが死者数が減ってきた要因と言える。

しかし!!!

イタリア人がほっとして、やっとフェーズ2へ移行か?と話し出している(ちょっと気が早いのでは?)中、ミラノ市とミラノ大都市(旧ミラノ県)だけが未だにグラフ増加中。なんでええええ?!昨日のミラノ市の新たな感染者数171人(ミラノ市の人口137万人)で総計4533人、ミラノ大都市は411人(人口は326万7000人)で総計1万1230人。

ミラノシティ見本市会場を使って寄付者1200人、寄付金2100万ユーロによって約10日間で造られた、病床208の病院も今日から患者が送られているそうだ。

また私たちがよく知っている駅前ホテルミケランジェロは軽い症状の感染者の隔離ホテルとして自らを提供した。(偉い!)ジャグジー付きのホテルで隔離生活は贅沢。

悲しいのは、日ごと増えていく白衣の英雄たちの訃報。今日4月6日の時点で医師は87人看護師23人。看護師23人のうち2人はなんと自殺!!それぞれ49歳と34歳のまだ若い看護師二名は無意識にコロナウィルスを感染してしまったと言う罪の意識に耐えられず自殺をしてしまったと言う悲劇。恐らく肉体と精神の疲労で、心が病んでいたのではないかと思われる。まさに命がけで患者さんのために尽くした結果の自身の感染に罪の意識を持つことなど無いのに。最前線で戦う彼らが今は一番のヒーローたちなのに。

日本では看護師協会の会長さんみたいな人が、国内では看護師の子供たちがいじめを受けたりしていると言う話をしていてはショッキングだった。身を楯にしてコロナと戦っている人たちがそのような待遇を受ける社会はおかしい。

世界の危機の中、一番大事なのは皆が一つになって平和を取り戻すことなのに。

どうか、自殺をした看護師さんたちの魂が光の中に戻っていけますように・・・。