jasminicのイタリアコロナ日記

ミラノ在住31年目に突入。突然の失業、隔離生活

フェーズ2、コロナウィルスとの共生に向かって

昨日ちょっと触れましたマスク支給問題は、結局一旦ホームドクターに配布され、ホームドクターが人々に配布する、と言う順序になったようである。とりあえず、今日のところはね。明日はどうなってるかわからない。なんでもころころ変わるイタリアだから。常にアンテナ張っていないと、古い情報のままで居ると置いてけぼりになってしまう。知らなかったー、でバカを見ることのないように・・・。確かに、薬局に行ったらもらえます、なんてことになったら、皆薬局に行列になってそれこを危ない!それにしてもそういうことは、手順が決定してから人々に告知すればいいのにと愚痴ってしまう。

封鎖からひと月経って、やっと数値が減少の傾向を見せてきた途端、フェーズ2へとイタリア中盛り上がりつつある。まだ早いと思うんだけど、そうも言ってられない。経済の全てがストップしてるんだから。

コンテ首相はコロナ対策を三つのフェーズに分けた。1は現在の封鎖対策、2はコロナと共生しながらゆっくりと再生、3が平常生活への帰還と言うわけである。

もちろん今すぐは始められないけれど、恐らくイースターマンデー(4月13日)が終わってから徐々に始めていくと思われる。

オフィスはスマートワーク中心にオフィスは人数制限しながら4月14日からオープンする方向。ショッピングセンターはまだ未定だが、個人商店などは5月からオープン。レストランやBarなども、テーブルの間隔を2メートル開け、従業員はマスク装着義務を設けるなど、様々な条件をつけていくようだ。コンサート、スタジアム、スポーツジムなどは未だオープン予定無し。

先日、コロナにより一旦閉館となり、返金方法に関してはおってお知らせしますと連絡が来ていたスカラ座からは、お金の返金は無し、一年間有効のバウチャーを発行します、と言う連絡が来て、唖然としてしまったが、(と言うのも、ヴェネツイアのフェニーチェ劇場は早々にカードに返金があったから)よく考えてみたら、それもしょうがないかなと思えてきた。まるっと返金して来たフェニーチェ劇場の方が例外なのかも。

ウエディング業界も凄い被害。隔離政策の中ウエディング数はもちろんゼロであり、コモ湖畔のVillaの貸しロケーションからケータリング会社まで大打撃。

観光大国のイタリアで観光業が最大の打撃を受けていると言われているが、今年は3月から5月にかけての9千万人もの観光客を失ったと言われている。ツアーオペレーター、ツーリストエージェンシー、レストラン、ホテル、(もちろん私たちガイドも)、航空会社もクルーズ船も。リーマンショックどころのレベルじゃない。

まさか自分が生きてる間にこれほどの世界的規模の危機が起こるなど、夢にも思わなかった。

昨年やっとローンを出してくれる銀行が見つかって、やっと家(アパートね)を買うことができたのに、(つぶれそうな銀行なんだけど)ローンの支払いも危ぶまれている。一応この危機的事態に18ヶ月ストップすることができるのだけれども、自分としてはローン支払い期間が長引くのは避けたい。しかし、生き延びるため、そして家を売らなければならないような事態を避けるためにはローンを一旦ストップさせておくべきなのか。悩んでおります。

旦那無い、固定給無い、若く無いの三重苦でなかなかローン出してくれる銀行無かったんですが、親切な大家がどんどん価格を下げてくれて。最後から二番目に行った銀行では、査定より安過ぎると言う納得できない理由で断られるわで、絶望していたところ、何十年もお世話になっている税理士さんが、彼のオフィスの真向かいの銀行に連れて行ってくれて、「オレの客だ。ローン出せ!」の一言ですぐにローンが出たと言う・・。(だからうちの税理士には頭が上がらないのです^^)だったら最初から彼にお願いしていれば、一年半も無駄にすることは無かったのに・・・。

余裕で払えてるはずだったローン。払うどころか稼ぎゼロですから、いずれ食べるのも厳しくなってきます。

あっ、クラい。

今日も日向ぼっこと思ってバルコニーに出たら、10分もしないうちに暑過ぎて退散。とにかく日差しが強い国なので、もうこんな晴れた日は皆海辺で日焼けを楽しむ季節です。海沿いに住んでいても、隔離政策の中、海辺に来ることを禁じられているイタリア人たちはどんなに焦っていることでしょうか。想像つきます。

昨年は、5月の頭と11月の半ばと、なんと二度ほどシチリアに出張しました。その海の美しさとシチリア人のひとなつっこさに、来年のヴァカンスはシチリアに行こう!と思ったものでした。

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ファビニャーナ島

なんて美味しそうな海の青!

しかし、コロナで夏のバカンスは夢のまた夢になってしまいました。

イタリア人は借金してでもヴァカンスに行くほどのヴァカンスマニアですが、私はローン以外に借金を背負う気はありません。

しかし、エリザベス女王、凄いですね!今年94歳になると言うのに、あの威厳、キレっキレの言葉。まさに「鉄の女」!ぼけることも無く、長寿の家系でありますね。

ボリス・ジョンソンは集中治療室に入っていますが、チャールズ皇太子はコロナからもすぐ復活したし、あそこの血筋は鉄人ですね。

ところでイースター(4月12日)はミラノのドゥオモでアンドレア・ボチェッリが一人コンサートするそうです。楽しみです。

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↑こちらで日曜日から見れます。

ボチェッリのインスタの予告動画はこちら↓

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ミラノの街を上空から臨む動画に涙してしまいそうになります。

今日はスーパームーンの日ですから、コロナが去ることをお月様にお祈りしましょう!