jasminicのイタリアコロナ日記

ミラノ在住31年目に突入。突然の失業、隔離生活

イタリア各地でコロナ抗体検査始まる

昨年の今頃は、史上最長のゴールデンウィークがそろそろ始まる、最も忙しいシーズンでした。ミラノでもガイドさんが足りなくて足りなくて。

そうそう!シチリアまでヘルプに行ったんです!全くのアウェイで、あっと言う間の忙しい二日間でしたが、密かに私まで満喫しました。最高の2019年でした。

打って変わって地獄の2020年・・・・。このギャップが凄い。

昨日から寒さがぶり返し、どんよりした天気。さすがにこの天気の中の隔離生活は辛い。そういえば、昔、アンネの日記が私の愛読書で、アムステルダムで念願の隠れ家を訪れたときは感極まった覚えがある。アンネたちは一歩も出ることの無い正真正銘の隔離生活をしていたんだなあと今更ながらその悲惨さを実感する。家の周囲の散歩やスーパーに行くことができる私たちは何万倍マシ。

今日は久しぶりにスーパーへ。最近は週一くらいかな?5日に一度くらいスーパーに行っている。雨の日は行列無く入れると言う情報を得たので、行ってみたら、本当に列が無かった!やっぱり晴れると皆出かけたくなるんだなあ。でも、たとえ雨でもやっぱり外出は気持ちが良い^^気分転換ができる。

入り口で、警備員に、「手袋してないだろ!」と注意を受けた。あっ、ごめんなさい、持ってるから大丈夫ですよ~と。持ってない人には入り口でスーパーから支給される。私は持参のラテックスの手袋してお買い物。

スーパーではあちこちに”1メートルの間隔を置いてください”と書いてあるテープが貼ってある。特にキャッシャーの前では一メートル毎にこのテープが。

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第二フェーズが開始されるあかつきには、地下鉄やバスの床や椅子にもこのテープを貼る説もあり。セキュリティ・ディスタンス。

ところで、うちの近所の格安スーパーLIDLに行ったらついつい買ってしまうのがこの、パルメジャーノが表面についているパン。

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美味そうでしょ?この端っこのちょい焦げかかったところがたまらない~、なるべく焦げているパンを選んで買うのだ~

今日はキャッシャーの女の子がフェイスシールドをしていた!となりのキャッシャーの子はしていなかったから、スーパーからの支給じゃなくて、持参のものだと思われる。やっぱり仕事をするのであれば、自分の身を守るためにはこれは必要だなあと思った。私も、隔離政策が終了したらバイトを探すから、これ買っておこうかな?と思った。現在Amazonで検索中。安いものは10ユーロ以下のものから高価なものは60ユーロまで。友人はこの60ユーロの買ったようだけど、やっぱり高かろう良かろうなのかしら???普段だったらそう思って高い方選ぶんだけど、今は少しでもお金を節約しなければならないので、効果が変わらないのであれば安いのにしてみようか???

もちろん、いつもの通り、お札は触りたくないので、カード払い。家に帰ると手袋は捨て、手を洗い、消毒した後、いつものように玄関は消毒スプレー。ドアノブ、鍵、スマホ、そして買った商品、ひとつひとつ丁寧に殺菌ティシューでついてるかもしれないコロナ菌を除去。面倒くさいけれども、もうこれは買い物から帰ってきたときの恒例の儀式になってしまった。

私たちはここまでしているのに、日本の状況を見てると、なぜ危機感がこんなにゆるいんだろう?と思ってしまう。私たちはスーパーは複数人数で行くのは禁止されているし、子供の姿なんてもう随分見ていない。どうして日本のスーパーは人数制限を設けないんだろう???手袋とマスクを義務付けないんだろう?

フィレンツエのトスカーナ州では州からの無料マスクの配布があったらしいが、ロンバルディアでは一体どこでもらえるのか全くわからない。ホームドクターに聞いてみると、ここにきたらいくつかあげるよ、と言ってくれたけれど、4枚だと言うので、4枚なら必要と他の人にあげてくださいと答えた。とりあえず、友人の手作りマスクがあるので私は乗り切れると思う。ただ、真夏はどうするか?40℃超える真夏にマスクが出来るだろうか??

さて、イタリアではあちこちの自治体で既に血液を採取しての抗体検査が始まっているが、ミラノの西にあるチズリアーノと言う人口4800人の小さなコムーネで行われた検査では人口の10%から15%が抗体を持っていると言う結果だったらしい。なので、イタリア全体と言うよりも、この北イタリア全体ではこの数値になるのでは無いかなと予想される。チズリアーノは早い時期から抗体検査を市民全員に行う意志を表していたが、(確か49ユーロ、払えない人には自治体が負担と言っていたがその後どうなったのかは不明)ミラノのちょっと上にあるセスト・サン・ジョヴァンニと言うところでも、無料で抗体検査を行う予定だったが、一旦中止になったらしい。希望者が殺到したためだ。そりゃあそうですよね、無料なら現患者、或いは1度陽性になってもう治った人以外は全員がやりたいと思うに違いない。

アメリカの複数の企業が、中国に損害賠償を求める集団訴訟を起こしているらしいが、イタリアでもコルティーナ・ダンベッツォのHotel De La Posteと言うホテルが、ウィルスの蔓延状況とその深刻な致死率の影響をWHOに直ちに報告しなかったとして、中華人民共和国衛生部に対して損害賠償請求の訴訟を起こしたそうです。

しかし!

世界の常識が通じない国に対して訴訟を起こしても賠償金を勝ち取る術はあるのか???

また、コロナウィルス武漢研究所起源説が信憑性を帯びてきたそうで、アメリカ政府は流出日を12月2日、また証人となる研究員は中国から逃亡して恐らく台湾に居るという噂らしい。でも、この研究所ってアメリカが膨大な研究資金を提供してたらしいから、どっちもどっち?研究所の所長はもちろんこの説を否定。そりゃあそうですよね、こんなの認めちゃったら、地球上に生きていける場所が無くなっちゃう。中国に居たら処刑されちゃう。

イタリア人が心配している夏のビーチはどうなるのか?!と言う問題は、海水や砂には感染の危険は無いと専門家が言っているが、これから海水浴場はサンベッドを間隔を開けて設置する、サンベッドは毎日消毒して、複数の人には使わせない、など色々な案が出ている。またビーチは予約制?人数制限があるので・・・。

バカンスの心配ができる人たちは余裕のある人たちですねえ・・・。いや、イタリア人ならたとえ余裕が無くても、バカンスに行くことは放棄しないかも。(笑)

先日書いたように、今月末にはワクチンの人への治験が始まるそうです。ワクチンと特効薬さえ出来れば、世界にまた平和が戻ってくる。