テロに誘拐されていた女性がイスラム教に改宗していた件ーイタリア
2018年11月20日ボランティア活動先だったケニアにて誘拐されたままだったミラノ出身のシルビア・ロマーノさん。
5日前の5月9日にジュゼッペ・コンテ首相が、
「シルヴィア・ロマーノは解放された。外部諜報機関の皆さんに感謝する。シルヴィア、イタリアで待っているよ!」
と衝撃ツイートし、イタリアは喜びで沸いた。
それまでコロナのニュースばかりだったのが、この日、そしてシルヴィアがイタリアに戻った翌日10日とこの明るい(かに思われた)ニュースでいっぱいになった。
10日空港に着いたシルヴィアを迎えるのは家族とコンテ首相や外務大臣ルイジ・ディ・マイオ。
いいなあ、コンテはどうでもいいから、ディ・マイオは好みのイケメンだから会ってみたいなあ、とぼーっと思っていたら・・・
ん???
この娘なんでこんな服装してるの?防護服?暑くないん?
なんとなんと自分の意志でイスラム教に改宗し、名前も”アイーシャ”に改名。
翌日11日にはミラノに戻り、近所の人はお祭り騒ぎ・・・だけでは無く、大変なことになってしまった。
バッシングの嵐。脅迫。首吊りにしろ、と殺人予告まで。夜中に瓶を投げ込まれたりもしたそうだ。
SNSは炎上してアカウントは閉じたらしい。
フェイスブックにはSilvia Romano Liberaと言うアカウントはあるけど、多分彼女の応援コミュニティだろう。
国会ではアレッサンドロ・パガーノと言う議員が彼女のことを”ネオ・テロリスト”と呼び、賛否の渦に。
国会で言っちゃうんだもの、びっくり。こいつはクビにしろーと言う声が出ている。
美術評論家であり、これまた議員でもある著名人ヴィットリオ・ズガルビは、彼女を逮捕しろと。
外務大臣ディ・マイオは身代金は払っていないとしれっと言うけど、払ってないわけ無いだろうなあ。
ちまたで300万ユーロと言われているけど、シルヴィアを拉致したのは、アルシャバブで、その身代金は結局ジハーディストの資金になる。
なので、彼女もネオ・テロリストと言うわけか。
まーねえ、確かに大金はたいて、首相までお出迎え♪なのに、イスラムに改宗しました、アラーこそ唯一の神ですって、どーよ?!
特にこのコロナ緊急事態の元、生きるか死ぬか、補助金早くよこせ!と国民は血走っているときなので、これはやはり国民の気持ちも複雑ですよね・・・。
もちろん総スカンと言うわけでは決して無く、彼女は被害者だと言う国民もたくさん居てかばっていて、意見は真っ二つ。
改宗はもちろん、誰も喜んではいないけど、
ストックホルム症候群なのでは?
とか、
精神的に弱っていたところに付け込まれたのでは?
などなど色んな意見があります。たった25歳。拉致されたときは23歳。子供ですよ、子供。18ヶ月間も捉えられていました。
同じような年齢の娘がいる私はやはりお母さんの気持ちになって考えてしまうので、とりあえず、コーラン読んでいても、生きて無事帰ってきてくれたのは死ぬほど嬉しいと思う。やっとゆっくり眠れたのでは無いのかしら?
でも家族までも脅迫してくるような人間が存在することには落胆してしまう。
憎しみからは何も生まれないし、憎しみは自分自身をも苦しめることになるのに。
さて、イタリアコロナ事情ですが、かなり減少してきました。
昨日発表の一日の感染者数は888人!縁起が良いゾロ目。日本の人たちから見ると凄い数でしょうが、イタリアでは3月に毎日五千人も新たな感染者が居たことを考えると随分減りました。
1日の死者数は199人。これも3月には1000人近い死者が毎日出ていたことを考えると、随分よくなってきてると言えます。特に病院の負担が減ってきていて良かったです。
フランコ・リボッリさんと言う画家の作品で感動的な一枚をご紹介。愛ですよね^^
今回のコロナで亡くなった医師163名、看護師39名。
白衣の英雄たちに心から尊敬と感謝の念を送りたいと思います。
最後に今日のランチです。アスパラづくし最後の日。アスパラのリゾット。
キヌア入り。結構大盛り。大食いなので。
これで四日間白アスパラ食べて、アスパラ一袋食べつくしました。
一人暮らしはねー