jasminicのイタリアコロナ日記

ミラノ在住31年目に突入。突然の失業、隔離生活

とうとう24時間の死者が1000人近くに・・・

毎日良いニュースを期待して、本日の市民保護局からの報告会を見るのですが・・・。

なんと本日はここ24時間の死者数がとうとう969人、つまりは1000人近くであり、(うち半数を超える541人はここロンバルディア州)これで死者は総計9千134人と言う最高記録になってしまいました。明日には1万人を超えてしまう・・・。イタリアで一番黒い日との報道にやはり落胆。ここ24時間の新たな感染者数は4401人。(前日よりは91人減ったとは言え、未だ横ばい状態)総感染者数は86.498と中国を超えてしまいました。中国の人口は14億であり、イタリアの人口は6千人強です。この惨状にはさすがのイタリア人たちも心が折れているのでは無いかと思います。恐らく現在陽性になっている人は封鎖が始まる前に感染し、潜伏期間を経て、今感染が確認されている人たち。そして亡くなっている人たちは3週間から一ヶ月前くらに既に感染し、潜伏期間を経て数週間前に陽性となり、そして闘病生活後に亡くなっている人たちと予想されます。

Canale5と言うチャンネルで、かなりブラックジョークを混ぜた辛口に笑える番組があるのですが、普段はあまりにもくだらな過ぎて、またたまにこれはひど過ぎるんじゃないか?と思えてあまり観ない番組なんですが、なんだかその番組さえほほえましく感じる日々。どんなひどい状態でも笑いは必要ですよね?笑いの無い日々は免疫力も弱くなってしまいます。

さすがにせめて一日おきには外出して太陽の光を浴びたいので、かと言って毎日スーパーで買い物をする財力も無いですから、今日は比較的近所のオーガニックスーパーに玄米を買いに行ってみました。小さいお店なので、中の人数制限は2人まで。中に入ってもいい?と入り口で聞くと女性の店員さんがちょっと確かめてくるねと奥まで見てきて、「いいよ♪」との事。中に入ってオーガニックのワインを物色してると、おじさん店員さん(なんだかやる気満々なのでもしかしたらオーナーなのかも?)が「Posso aiutarti?」(Can I help you?) と朗らかに笑顔で話しかけてくれて(もちろんマスクしてたけど)なんだかほっこりしました。やっぱりイタリア人のこーゆーところが好き。日本人の店員さんは機械的に親切だけど、イタリア人は心で接してくれる優しさがある。(感情の動物なのでたまに機嫌の悪いときあたられることもあるのけど)人と人の距離が近い(だから感染率高いのかもしれないけど)。私は一人ぼっちだけど、なんとなく一人じゃないような気がして来る、そんな国。そんな国だから、旅行で来てくれるお客さんも楽しんで行ってくれる。次回はイタリア語を勉強してもっと地元の人と触れ合いたいなと言ってくれる。あーそれにしてもお客様が恋しいーー。

神様、私の愛するイタリアとイタリア人をどうか守ってください!!

ちなみに色んな日本のニュースでアジア人が差別されている(アジア人=中国人=コロナ感染者の方式)けれども、実は私はあまり感じたこと無いんです。鈍いからかもしれないのだけれども、また、ミラノは都会だからかもしれないですが。(田舎はやっぱりあると思います!)ミラノでは中国人と日本人はある程度区別されているし、また今となってはそれどころじゃない状況。まぢでもし差別的発言されたら、「あなたたち何言ってるの?外国行って、俺はイタリア人だー!なんて言ってみなさい!皆逃げていくわよ!あなたたちが避けられる存在なのよ!」って怒鳴っちゃうね、私だったら。

ちょっとピリ辛口で攻めたい私でした。

なんでイタリアが好きなの?と、そう言えば先日ライン電話してきてくれた高校時代の友人から聞かれました。まあ、確かにイタリア人と結婚してるわけでもなく、イタリア生まれ&育ちの娘まで日本が好きって日本に暮らしている、ついでに毎朝羽鳥慎一モーニングショー(玉川さんが好きなの^^)を観てランチタイムはミヤネ屋を観る私は何故イタリアに住んでるんでしょうね?と自分でも問うこともある。とりあえずもう30年も経ってしまったので、降参、ここが私の日常だと言う訳か。見た目は日本人なのに、日本では英語で話しかけられ、イタリアでも英語で話しかけられ(なので英語今ブラッシュアップ中)私って何人?と自分でも疑問を持ってくるのですが。なんなんでしょうね、毎年日本の家族に会えるのが楽しみ、日本の滞在を謳歌し、和食を堪能し、家族との別れは心を引きちぎられるほど辛い。なのに、こっちに帰ってくると、やっぱり家はほっこりするなあと、そして仕事場に帰っていつもの面々と再会するとやはりここが自分の帰ってくる場所と実感する。

頑張れイタリア!Andra' tutto bene! 全てうまくいく!魔法の言葉を今は信じよう。