jasminicのイタリアコロナ日記

ミラノ在住31年目に突入。突然の失業、隔離生活

今年のイタリア人の夏のバカンスの行方は???

断捨離週間は続きます。隔離生活って、断捨離にぴったりですね。

毎日少しずつモノが減ってすっきりしていくのはやみつきになりそうです。普段は仕事仕事で忙しく家のことはおざなりになっていたので、出口さえ見えているのなら、期間限定の隔離生活であるのならば、満喫できそうなのですがね。出口の光さえ見えない中、トンネルの暗闇を歩いているような気がします。でも、私は一人じゃない!世界中の人皆が同じ状況なんだと思うと、なんだか勇気付けられています。

メールやラインやFBで元気ですか?と友人たちから連絡が来るたびに心が温かくなります。繋がっている実感があります。感謝、感謝です。

それにしても・・・何やってるんですか、日本!

この第二次大戦以来の世界の危機の中、毎日何千人もの死者が出ている中、

セクシーキャバクラ????

思わず椅子から転げ落ちそうになってしまいました。これは昭恵夫人顔負けの異星人ですね。わざと???ウケ狙い??なんだかもう恥ずかしい・・・。

イタリアではコロナ感染での医師の死者数がとうとう122人。看護師は31人。(感染した看護師はなんと8千600人)薬剤師9人。お悔やみ申し上げます。

イギリスではコロナで28歳の妊婦だった看護師さんがコロナでお亡くなりになると言う悲劇的訃報が・・。しかし、亡くなる前に赤ちゃんは帝王切開で無事出産し、感染しているのかどうかまだわからないけれども、元気らしい。赤ちゃんを一度も抱くことが出来ずお亡くなりになった彼女の悲しみはどれほどのものだろう?これから赤ちゃんに授乳して、成長に寄り添って、たくさんの思いでを作っていくはずだったのに・・・。宿命と言われればそれで終わりだけれども、あまりにも残酷である。パパの方はと言うと、濃厚接触者なので、隔離生活。もちろんまだ一度も赤ちゃんを抱くことはできていない。早くパパが赤ちゃんを抱っこすることができますように。

日本にだって、命がけでコロナと戦う白衣の戦士たち・・・が居る中で、議員がセクシーキャバクラ???恥を知れー!こうなったら、この人、給料一生分を全て医療施設に寄付して一生国のために尽くすしかないのでは?

昨日の恒例報告会では、新たな感染者2667人で総計16万5155人(検査数減らしてないかしら??)、死者578人で総計2万1645人、治癒者は962人で総計3万8092人。とりあえず死者が減少してきているのは嬉しいニュース。だがまだまだ何百人と言う高いレベル。

ところで、イタリアでは二回の検査で陰性の結果が出ない限り”治癒”したとされないのだけれども、スペインでは具合が良くなって、電話診断で、はいもう治りました、と判断されるそう。大丈夫か?スペイン・・・・。ちょっといい加減過ぎないか?

報告会での記者たちの質問は夏のバカンスに集中・・・果たして夏のバカンスは可能なのか???とにかくバカンスをこよなく愛しする人種ですから、一年の中で一番長い夏のバカンスは彼らにとっては何よりも大切!ただ、市民保護局の人たちからしても、専門家にとっても何せお初のウィルスで前例が無いので、近い未来さえも見えない。質問には誰も答えられません・・・。

サルデーニアなどではビーチのサンベッドの感覚を3メートル間隔で設置するなど、今夏のバカンス客のために準備中と言う話も聞きます。この状況では海外旅行は自粛される傾向になると思いますが、イタリア人が国内のバカンスをあきらめることは無いのでは?

ドイツ人の老夫婦の温かいエピソードを一つ。6月にサルデーニアのホテルを一週間予約していた老夫婦が、今回コロナの件でホテルを泣く泣くキャンセルすることにしたらしいが、予約金(300ユーロ)は返金してもらえる権利があるのに、そちらもお客さんが来なくて大変なんだから、取っておいてください、また来年行きますからと言ったそう。ついでに、「自国の政府を恥ずかしく思う、どうか政府が考えを変えて、イタリアを救済してくれます(ユーロ債)ように」と書いてあったそうです。

ドイツにはイタリア・ファンが多い。昔、紅海にヴァカンスに行ったとき、知り合ったドイツ人家族が毎夏トスカーナでバカンスを過ごすと言っていたなあ。イタリアの青い空はトスカーナの丘陵の美しさを語るときの旦那のため息をつく表情が、まるで恋焦がれる乙女のように見えた。

イタリア、愛されてるなあ・・・・。

それにしても人と人との間隔を開ける生活が2022年までと予測されると言う話を昨日書いたけれども、そしたら飛行機はどうなるのっ???

もちろん、3席全部一人で使えるとしたら、お客は嬉しいですよ(まるでアリタリア)。でもそうなったら航空会社はどうなるの?倒産しちゃうじゃないですか。または航空券の値段が倍にもなって、たとえ海外旅行が再開しても、代金跳ね上がり→集客減少→やっぱり私たちの仕事は減少。観光業氷河期・・・・。

あっ、まずい、またネガティヴモードに・・・切り替え切り替え。

もしかしたら、明日何かすごい発見があって、一挙にコロナウィルスが中和されて害の無い菌に変容しないって誰が言えるの?!そんなことが起こらないって誰が言えるの?

私の大好きなアインシュタインの名言、私の人生の格言。

「私たちの生き方には二通りしかない。奇跡など全く起こらないかのように生きるか、全てが奇跡であるかのように生きるか、である」

なので、私は後者を選ぶ。奇跡が日常!!と思うだけでエネルギーがみなぎって来ました~