意外に厚遇なイタリア政府の対応
昨日の報告では新たな感染者は3491人(うち1246人がロンバルディア州)で総計17万5925人。死者は482人(うち199人ロンバルディア州)で総計2万3227人。新たな治癒者は2200人で総計4万4927人。
新たな感染者も死者も随分減りました。特に一日の死者が500人以下になったのは久しぶりです。
恒例の報告会の記者会見も昨日はありませんでした。記者会見の形態を取るのはこれからは月と木の週二回になるそうです。もちろん数字の発表は毎日あります。これはつまりは、ピークは過ぎたと言う事を象徴しているんでしょうね。
ロンバルディア州のこの二ヶ月の死者数が第二次大戦中の5倍と言うニュースが!まあ、もちろん当時の人口と現在の人口は違うだろうけれども。
1940年の6月11日から1945年5月1日の5年間で、ミラノでは2000人の市民がお亡くなりになったそうで、それがこの二ヶ月の間、ロンバルディアでのコロナウィルスの死者が1万1851人、つまり5倍って・・・・
あれ?戦時中は5年間でミラノの死者数?コロナはロンバルディア州の死者数?うーん、比較の仕方が辺じゃない?と思うんだけど。とにかく尋常じゃない数、と言う事を強調したかったのね。
世界中が、コロナウィルスに殺されるか、経済崩壊で殺されるか、どちらかしかない!と言うくらいの危機に陥っておりますが・・・・。
イタリアでは早くも第二フェーズの話でいっぱいです。
しかし、ロンバルディア、ピエモンテ、ヴェネト、エミリア・ロマーニャなどでは未だ死者、感染者数が多く、州によって第二フェーズの形態も変わってくるかもしれません。中には州に国境もどきを作ると言う意見まで出てきています。
とりあえず5月4日から服やさん、家具やさんなどがオープン。11日よりオフィスや裁判所がオープン、18日よりレストランやBar(もちろんテーブルとテーブル間は1メートル以上)がオープン、25日より美容院(要予約)がオープン、31日よりサッカーのセリエAの無観客試合再開、6月8日よりスポーツジムが、個人レッスンか少人数限定で再開。劇場や映画館は一番最後になりそうです。
もちろん、決定事項ではありません。また、イタリアはご存知のようになんでもころころ変わるので。
マスク、手袋、ソーシャルディスタンスは義務付けられ、公共交通機関はなるべく避けること。なので、自転車レーンを増やすそうです。ラッシュアワーを作ってはいけないとか、なんか色々言っていますね。
私たちフリーランスへの補償金は800ユーロに値上げでとりあえず4月と5月二か月分は払われるらしい。これはボーナスPartita IVA(付加価値税番号)と呼ばれている。
これ以外にもボーナスUnder 14は14歳以下の子供に支払われる補助金で、金額は家の収入によって月80から160ユーロ。ISEEと言う、経済状況指標の数値によって分けられます。ちなみにイタリアでは給食費や学校の修学旅行費などもこのISEEによってお値段が違い、私も、娘が小学生の頃、これのおかげでかなり助かった記憶があります。給食費は安くなったり、学校の学習旅行が無料、夏のミラノ市の臨海・林間学校二週間が無料だったりしました。なので収入がかなり低いと給食費とかも無料になります。逆に裕福な家庭は高額を払います。
ちなみにボーナスベビーシッターと言うのもあり、これは月600ユーロなのですが、親が医療関係者だと1000ユーロまで上がります。
それからボーナスショッピングと言うのは各自治体から出ますが、これは本当に貧困に苦しんで食料品を買うお金が無い人のためなので、厳しい基準があります。貯金が5000ユーロ以下。2018年の家の年収が4万ユーロ(480万円)を超えず、かつコロナウィルスで失業した人、或いは失業してなくても2018年の家の年収が2万(240万円)ユーロ以下の人などなど・・・・。月150ユーロから350ユーロまでの補助金が出ます。
公共乗り物機関は、この隔離政策の間分の定期の返金をしてくれると言うし、イタリアってこんなに貧乏な国の割にはなかなか頑張ってくれていると思うのは私だけでしょうか?高税国なので、確かにこれくらいはしてくれてもいいのかもしれませんね。